京都市伏見区の社会福祉法人 紫山(しさん)福祉会 大受保育園(おおうけほいくえん)。

地域に根ざした保育園をめざして

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地域に根ざした保育園をめざして

地域に呼びかけて

1976年(昭和51年)10月1日60名定員で開園。

その後増員により54年度から90名定員となりました。

そして150名定員に変更した58年度頃から定員割れが生じはじめました。(61年度から120名定員)

このことに危機感を持ったことにより、職員が一丸となって“もっと保育園を知ってもらおう”“大受保育園の保育をアピールしよう”そして“地域に根ざした保育園をめざそう”と、保育の見直しを行い、新たな目標を持って出来る事から一つひとつ大受保育園のカラーを出していく土台づくりをはじめました。

この頃からの取り組みは、幾度もの内容・方法等の見直し、変更を繰り返しながらも、その後おおよそ20数年経った現在に至るまで継続されて来ました。

卒園児に会いたい

こうした動きと連動して、毎年7月夏休み前になると、小学1年~6年生の卒園児宛に、手紙を出し、夏まつり(バザー)・きりん文庫・地蔵盆・デイキャンプ・運動会と夏期一連の園行事への案内・参加を呼びかけています。

これまでの足跡

1977年(昭和52年度)

運動会(卒園児)

運動会が始まる

1977年(昭和52年)度の第1回よりプログラムに組み入れ、毎年50~60名前後の卒園児が、たくましく成長した姿を見せてくれます。(恒例のパン食い競争)

1977年(昭和52年度)

バザー

バザーを実施

1976年(昭和51年)10月保育園開園の翌年、52年6月に保護者が発足しました。

「子どもを守る」「保育園を援助する」「保護者と職員の和」を主な目的として、保護者が主体的に立ち上げたものでした。

そして、その年度の2月に第1回のバザーが保護者会主催、協力職員という形で開催されました。

バザーの収益は、子どもたちのためにより良き環境を設定する目的としての備品購入資金の獲得とされました。

特に保育園のためという観念を捨て、自分たちの子どものためであるから保護者は奉仕であるという事が、当初の保護者会では確認されていました。

時代の変容と共に平成14年度から、保護者会・保育園共催となり、「親も子も楽しめる夏まつり」として、保護者会との協力体制の中で、毎年1回開催する事で引き継がれてきています。

昭和52年度の第1回のバザー当初から、卒園児や地域にも呼びかけ、毎年大盛況のにぎわいとなっています。

バザー収益により購入した様々の室内・外の玩具(ままごとセット、ブロック、砂場セット等)や遊具は、園児たちの楽しい遊びの場となっています。

又、平成18、19年の2年計画による外壁のぬりかえ補修を保護者と共に行えた事は、大きな喜びでもあります。

システムプール アスレチック・三輪車 トップパネル シャトレーナー・すべり台 外壁 鉄棒

 

1985年(昭和60年度)

地蔵盆

地蔵盆

1985年(昭和60年)の第1回を大受団地内の集会所ではじめたのをきっかけに、今日まで毎年8月、団地の地蔵盆プログラムの中に組み入れてもらっています。

2回目からは会場を当園ホールに移して、園児・卒園児・地域の乳幼児・小学生・中学生・保護者の参加も含めて、毎年多いときは150名前後、平均100名前後の参加があります。

オープニングは、職員ダンシングチーム(?)による踊り~手品~覚えているかなクイズ(職員による劇を見てもらい、その中から問題を出すクイズ形式)でクイズマン登場~イスとりゲーム。

たのしい交流のひとときは真夏の暑さの中で一段と熱が入ります。

イスとりゲーム

1985年(昭和60年度)

デイキャンプ(卒園児)

デイキャンプ

1985年(昭和60年)8月2日(金)、小学1年・2年生32名、引率職員5名計37名で、第1回を「くつわ池」へ行きました。

翌年は、1年~3年生までとし、平成5年から1年~6年生まで参加対象を広げ、中学生、保護者の参加も歓迎しています。

行先は、「大津市湖南アルプス」「静原キャンプ場」「やましなの家」「YMCAリトーリトセンター」「近江八幡国民休暇村」「比良げんき村」と実に様々で、現地では飯合すいさん、川あそび、山登り等を楽しみました。

平成7年から「琵琶湖こどもの国」での水泳体験が好評になり、現在まで行き先を変えずに定着しています。

「卒園式」が終わりではなく、「新たな出会いのはじまり」でもあり、20数年経て、延べ約1.160名の卒園児、保護者との再会がありました。

当時の面影を残しながらも、心身共に成長していく卒園児に会えるのが心から嬉しく思える幸せ気分の一日となっています。

(平成8年はO-157、13年は台風11号の影響で2度中止)

スイカ割り(静原キャンプ場)

1986年(昭和61年度)

敬老の日の集い

敬老の日の集い

核家族化が進む中で、おじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合いを持ちたいとの願いから始めた交流の場。

地域から参加して頂いた時に披露して下さったおばあちゃん方のフラダンス、大正琴の音色は、今でも心に残っています。

おじいちゃん、おばあちゃんの前で誇らしげに恥ずかしげに発表する子どもたちのうた・手あそび・合奏等、一緒に踊るフォークダンス、そして最後は食事を共に。

毎年40名前後の方に来ていただき、皆の笑顔に幸せを感じる感謝の瞬間です。

キャンドルサービス

1986年(昭和61年度)

クリスマス会(未就園児)

クリスマス会

サンタクロースって本当にいるの?

ぼくのところにも、わたしのところにも来てくれるかなぁ。

サンタクロースさんに会いたい!

そんな子どもたちの夢、かなえてやりたいですね。

地域の未就園児さんにも声かけをして、親子で参加してもらっています。

20数年間で延べ300組強の方に来てもらいました。

5才児による合奏で始まり、誕生児を祝い、子どもたちの発表・キャンドルサービス・ブラックシアターと会が進み、いよいろトナカイがひきいるサンタクロースの登場に場内は騒然。

年末を飾る大イベントとなっています。

子どもたちの心に夢が届いたかな。

1988年(昭和63年度)

運動会(未就園児)

運動会

地域への参加呼びかけをしています。

お家の人と一緒によーいドン。

1992年(平成4年度)

きりん文庫(卒園児)

貸し出し絵本

クラス文庫やきりん文庫(絵本部屋)で絵本に親しんできた子どもたち。

保育者に読んでもらうだけでなく、毎週好きな絵本を選んで借りて帰り、お家の人に読んでもらっていたね。

そんななつかしい、きりん文庫の部屋を夏休みの間、開放しています。

今年はどんな顔が見られるかなぁ、と楽しみに待っています。

1996年(平成8年度)

園庭開放(未就園児)

園庭開放をはじめて

1996年(平成8年)園庭開放を開始しました。

(毎週月曜日 A.M.9:30-10:45)。

保育園が地域の子育て支援センターとしての役割を期待されるようになり、保育園が子どもを選ぶ時代から一変して、親が保育園を選ぶ時代へと移り変わってきた頃でした。

これを受けて、地域に開かれた保育園を、もっと地域に目を向けよう、そして、選ばれる保育園づくりを目ざそうと始めたのが最初の試みでした。

「子どもさんと一緒に遊びに来て下さい」「園児と一緒に遊びませんか」と手作りチラシを作成して、保育者が地域に一軒一軒戸別配布する事から始めました。

平成11年からは、時間帯を午前10-12時に変更して、給食(含・離乳食)を食べてもらうようにしました。

又、チラシの内容も、園発行の機関誌として、園児が遊んでいる写真や園行事、手作りオモチャ、季節の食材を使った献立の紹介等、春号・夏号・秋号・冬号と年4回、各3000部(平成14年から年3回各2000部)を印刷に出して作成し、同じく戸別配布をしました。

そして、この頃から親子連れの参加者が増えて来ました。

あくまで自然体でいよう、普段通り、有りのままの保育園を見てもらおうというのが園の方針でした。

しかし、保育園では当たり前の事が、お母さんにはそうではないと、誤解が生じる事もありましたが、その都度、職員間で問題を取り上げ、意識のちがい、認識のちがいに直面しながら、保育者としての立場からで
はなく、ごく一般のお母さんの気持ちに寄り添う事を確認し合ってきました。

この事は、一人ひとりの保育者にとっては大変大きな学びとなりました。

家にばかりいるとストレスがたまってイライラする、つい子どもを怒ってしまう、子育てが不安、友だちができない(母親)、安全な遊び場がない、同じ年頃の子どもがいない、というお母さんたちが、回を重ねるごとに毎週月曜日を楽しみにして、お友だちを誘い合って参加されるようになり、お互いに情報交換をしたり、保育者に子育ての悩みを訴えたり、質問したりする姿もでてきました。

給食を食べてもらう事で、親近感もわき、お母さん方の“食”への関心の深さと悩みの多さを知る機会となりました。

保育園給食・食育の大切さが、少しでも子育てのヒントに役立ててもらえれば有難く思います。

又、夏のプール、カレーライスパーティー、焼き芋パーティー、お店屋さんごっこ等も好評で、今後も園庭開放が子どもさんの生活経験を広げ、園児との遊びの場の共有、保育園ならではの取り組みへの参加、そして、何よりもお母さんたちが気軽に遊びに来れて、そこに身近に話ができるお母さん方や保育者がいる場所でありたいと思っています。

カレーライスパーティー

2000年(平成12年度)

地域向け機関誌

「のびのび」発行

2001年(平成13年度)

お店屋さんごっこ(未就園児)

お店屋さんごっこ

本物そっくりの食べものに、乳児さんは思わずパクリ!

毎年、製作展後に開催・展開される全園児によるお店屋さんごっこにお母さんと一緒に参加。

「いらっしゃい!」「いらっしゃい!」

 

心を繋ぐ手づくりチラシ

保育園のこうした活動により多くの方にお知らせし、参加してもらう事を目的に手づくりのチラシを作成し配布してきました。

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