京都市伏見区の社会福祉法人 紫山(しさん)福祉会 大受保育園(おおうけほいくえん)。

4歳児 ぞうぐみ

〇健康な身体で力いっぱい遊べる子

〇遊びや生活の中で意欲を持って頑張れる子

〇友だちとのつながりを広げ力をあわせて行動できる子

〇豊かな感性をもち生き生きと表現できる子

〇自分のことは自分でできる子

仲間をくぐって自分に気付く

☆仲間づくりに向けて

毎日の生活の中で、食事の準備や片付け、午睡の用意、部屋のそうじなどをする時に、「今日もやりたい!」と意欲的にお手伝いをしている子どもたちですが、自分のやりたい事ははしても、やりたくない事はしないという場面も生まれてきます。

すると、生活の時間が遅れたり、部屋が片付かなかったりなど、生活に支障が起こり、「どうしたら早く出来るのかな?」「どのようにしたら片付くのかな?」と子どもたちに問いかけることで、子どもたちは「どうしよう…?」「〇〇したらいいやん」「みんなでしような」と答えを見つけようとします。

このような経験を繰り返しながら、友だちの姿をより意識したり、気付かなかったまわりの友だちのことがわかるようになっていきます。

保育者の手作りエプロンをつけて

給食を取りに行くよ。

後半、グループでの当番活動に取り入れています。

子どもたちが大好きな

クッキング!

おいしく出来るかな?

皆でお部屋をきれいにしているよ。

あそびの面では、昨日のおにごっこが楽しかったから、今日もしたいと思い、仲の良い友だちに声をかけます。

「おにごっこ」「花いちもんめ」「だるまさんがころんだ」などの様々な遊びが始まります。

子どもたちで遊び出すと、最初はスムーズですが、「オニがイヤ!」「タッチするとき、きつく叩かはった」「タッチしたのにしてへん言わはる」など、いろいろなトラブルが発生します。

子どもたちは「先生あのな~」と大人に助けを求めてきますが、その場では答えを出さずに「どうしたらいいと思う?」と、その子やまわりの子に聞き返し、子ども同士のやりとり(「そんなんやったら遊べへんやん」「オニは嫌やけど、順番やん」など)を見守ったり、困った事を皆で話し合ったりすることを大切に考えています。

また、幼児3クラスで交流する時に、年長組に憧れて「自分もやりたい」と気持ちを高めるのもこの頃です。

手つなぎ鬼

道づくり

友だちの家まで線をつなげて道ができると

「信号作ろうか?」「保育園はここやで」と

遊びがどんどんひろがります。

「自分も出来る!」と何でもすぐ出来る気になってしまいますが、いざしてみると出来ない現実にぶつかり諦めてしまう姿があります。

「できひんし しいひん」と言っている子も、友だちから「一緒に遊ぼ」「オニっごっこするものこの指と~まれ♪」「ドッジボールするで」と声をかけられると”〇〇ちゃんとなら、やってみようかな”という気持ちになり、友だちとのつながりを広げていくきっかけになります。

はじめは2、3人の友だち関係が深まり、ままごとをしたり鉄棒をしたり…と、一緒にあそぶ事が楽しくなる一方で、トラブルも起こり、友だち関係がうまくいかないこともあります。

日々の生活やあそび、行事の取り組みの中で、自分の思いを伝えることや相手にも思いがあることを保育者が気付かせたり、「どうしたらいいのかな?」と一緒に考える場をもつことによって、自分の気持ちに折り合いをつけることを学んだり、そうすることで友だちと一緒にする楽しさや喜びを感じられるように見守ったり、援助したりしています。

その経験が、発表会の劇あそびや合奏などで自分の役割に責任があることを知り、友だちと協力しあう、認めあうという気持ちへとつながっていきます。

なべなべそこぬけ

友達と一緒にする

リトミックは

心も身体も開放的になり、

楽しさを共有できる

あそびです。

☆思考の土台を大切に

4才をすぎると徐々に”これはこっちより小さいけれど、こっちより大きい”といった違いに気がつくようになります。

また簡単な数の世界にも興味を持ち始めるので、生活する中で、グループの友だちの分だけお皿を運んだり、おやつを配ったりしながら、数の認識へとつなげていきます。

節分

自分の年の分だけ豆を数えているよ。

僕の方が高く積めたで

このように認識ができてくると「前はできなかったけど、できるようになったよ」「前より大きくなったよ」と自分自身についても、時間軸でとらえられるようになっていきます。

また、色々な物事の不思議にも出会い、「なんで水溜りに氷があるのかな?」「つめたいなぁ、寒いなぁ、明日も氷があるのかな?」や「なんで、このしゃぼん玉とばへんのかな?」「どうしたら大きいしゃぼん玉ができるんやろ」「この虫、何て名前なのかな?」「こっちのトンボとどこが違うのかな?」など、”なんで””どうして”なのか、保育者に尋ねたり、図鑑で調べたりしています。

その気持ちを大切にして、その物をあたえるのではなく、時には、石けんをけずってしゃぼん玉液を作ったり、洗濯糊とホウシャとポスターカラーを混ぜてスライム作りをしたりするなど、「こんなふうになるんや」と保育者が不思議を発見する手助けもしながら、ドキドキ・ワクワク「楽しいなぁ」、「知りたいなぁ」と思う気持ちを育てています。

「冷たーい!」

「大きい氷、見つけたよ」

春は、ちょうちょやだんご虫、

秋には、こおろぎ、バッタなどを捕まえては、図鑑を広げ興味深げに見ています。

また、この頃になると「なんで?」と聞かれた事に対して、「なんでってなぁ~」と自分の頭の中で考えて答えを出す事も出来るようになってきます。

なぞなぞあそびや言葉あそびなど ”ものあてごっこ” も大好きで「〇〇や」「え~わたしもわかったのに」「ちがうで」など、人の言葉に反応したり話し合ったり、色々なやりとりを楽しんでいます。

相手に言葉をゆっくりと聞きとってもらうことによって、少しずつ言いたい事がはっきりしてくるので、みんなの前でも話せる時間やなごやかな雰囲気の中で、自分の思いを伝えられるようにしています。

大きいしゃぼん玉作れるよ

<スライムづくり>

ウヮ~ だんだん固まってきたね

「昨日、お母さんをスーパー行って

お買い物したよ」

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