京都市伏見区の社会福祉法人 紫山(しさん)福祉会 大受保育園(おおうけほいくえん)。

0歳児 ひよこぐみ

〇よく食べ、よく眠れる子

〇健康な身体で人や物としっかりと関われる子

〇欲求や要求をあらわせる子

〇意欲のある子

〇表情豊かな子

当園では、産休明けの子どもから生活しています

そんな小さな子どもが安心して過ごせるように、また、一人ひとりの健康状態や情緒面の把握も細かにできるように、担当制での保育を行っています。

毎日の授乳、食事の介助、オムツ交換、着脱、子守唄をうたってねかせたりは、主に担当の保育者が行ない、情緒の安定を図ります。

いつもお世話をしてくれる保育者と楽しくふれあって遊ぶ中で心も体も解放されて、大人との信頼関係も深まっていきます。

その経験を基盤に、ほかの保育者と関係につなげ、子ども同士の豊かな関わりへと広げていきます。

☆家庭での保育を含む24時間を見通した上でのひとりひとりのリズムに合わせた保育を大切にしています

◎園と親子をつなぐ家庭連絡簿・公開日誌

言葉の話せない0才児の子どもたちの生活を知るうえで大切な役割をしてくれる家庭連絡簿。

登園時に前日の降園後の生活リズムや様子などを保護者に記入してもらい、24時間のその子の生活を読み取ります。

それを生かしながら、その日のリズムや機嫌、体調などを配慮して保育し、保育日誌に一日の園での様子を記入します。

(睡眠時、1才未満児を対象にSIDS乳幼児突然死症候群を防ぐため異常がないかチェックしています)

家族みんなの子育てのきっかけ作りや子育て日記に利用してもらえるようコピーを持ち帰ってもらう事もしています。

そうすることで、「保育園での姿がよくわかり、家族が楽しみにしています。」との声も聞かれます。

また、日誌を公開することで、他児の様子をわかってもらったり、子育てのヒントを他の家庭からもらえるとという利点もあります。

◎子どもの成長や体調に合わせた離乳食

0才児の食事は授乳から離乳食を経て、乳児食への”食べる力”を拡大していく大切な時期です。

部屋には調乳室があり、離乳食担当者と担任が連携をとり、一人ひとりの様子を把握し対応しています。

子どもたちも”おいしいごはんを作ってくれる人”が大好きで姿が見えると寄っていき、お手伝いをしたり、実物を触ったり、名前を教えてもらったりetc.離乳食担当者とのかかわりも大切にしています。

 

食事の時間が近づくといい匂いがしてきて調乳室のドアから中をのぞくかわいい姿がいっぱい…

「マンマ、マンマ」「もうすぐできるからね~ちょっと待ってね」とやりとりをしたり、まるで家庭の台所のような雰囲気になります。

食べているときも離乳食担当者がそばで見守り、初期・中期・後期・完了期などの段階を目安にしながら、家庭により進み方が違うので、その子に応じた配慮をしています。

ミルクについては、小さな赤ちゃんを預けるお母さんの不安を少しでも解消できるように入園の面接時にたずね、母乳を希望されるお母さんには冷凍母乳の対応、ミルクのメーカー、乳首の種類も家庭と同じものを使用しています。赤ちゃんにとって”同じ味”という心のよりどころになるよう個別対応しています。

☆発育・発達がめざましい時期。環境を大切にした保育。

~表情・視線・言葉で心を通わせながら~

◎移動運動

0才児の発育・発達はめざましく、特に目立つのは移動運動の変化。

寝返り~ずりバイ~四つバイ~高バイ~つかまり立ち、伝い歩き、二足歩行と自分でいろいろ姿勢をかえて移動できるようになります。これらの移動運動を豊かなものにするために子どもの活動意欲を育てる環境を大切にしています。

大好きな大人の「ここまでおいで」の働きかけや「まてまて」の追いかけあそびや”取りたい”という意欲を高め動きを活発に誘う手作りオモチャ(サランラップ芯、ペットボトルetc.カラフルで音も出て転がるオモチャ。ダンボールの箱を切り抜いたトンネル)なども使って子どもと一緒にからだ全体を使って遊んでいます。

また特にハイハイは様々な力を育てる大切な動きです。当園では歩くことを急がせず、ハイハイでの移動を楽しみながらたっぷりと保障するように室内にプレイクッションを置き、いろいろな形に組み合わせて斜面段差を作り、たくましい身体と将来の二足歩行の安定につながる働きかけをしています。

幼いながらも自分の身体を使って移動したり、斜面などを越えた自信と意欲を育てることを大切にしています。

◎指先あそび

あお向けの時期から、吊り玩具に手を伸ばしてつかもうとしたり、腹バイで前にあるオモチャを触ろうと手を出したり、お座りが安定してくるとより両手が自由になり手を使った活動が広がり、物への働きかけが活発になってきます。

つかむ・放す・ひろう・引っぱる・親指と人差し指を使ってつまむなど、指先の動きも高まっていくので生活の様々な場面で手・指を十分に使う場面を用意したり、水・砂などの素材の変化や感触を味わったり、おかしの空箱やカップなど廃品でモノを入れたり出したり、食べるつもりで遊んだり、手作りオモチャでいろいろ試したりしながら遊んだりしています。

また、「これ何?」と思わず手を出したくなる、触りたくなるオモチャを用意し、棚やひき出しから見つけ出して自発的に遊び出せるような工夫と、じっくり物とかかわりおちついて遊べる環境を心がけています。

保育者は「じょうず、じょうず」とできた喜び、感動を共感したり、集中して遊んでいるときはそっとそばで見守っています。

大人が共感しながらいっぱいあそぶことを大切にし、友達との関係もつなげていくようにします。

◎ふれあいあそび

子どもがキャッキャッと声を出して笑い「もっと」「もう一回」と催促する中で心も身体も解放させ、全身の動き、手の開き、大人との関係を豊かにできるようふれあいあそびを多く取り入れています。

ねんねの頃から抱っこして歌に合わせてゆらゆら、お座りの頃には「お座りやす」「お舟はぎっちらこ」「ひこうきブーン」「たかい たかい」。もう少し活発になるとバスタオルの上にあお向けに寝かせて四隅を持ち「大波、小波~」と揺らしたり、あお向けの保育者のひざから「くるりんこ」と回転させたり動きを大胆にしていきます。

子どもと身体を触れあわせて遊ぶことで安心感も生れ、行動範囲・物への興味も広がります。

毎月配布するクラスだよりの中にも遊び方を載せたり、懇談会、お迎え時間を利用するなどして保護者にも紹介しています。

また、ひざの上で絵本を見て共感したり、指さしにていねいに答えながら喃語・言葉へとつながるようゆったりと接しています。

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