京都市伏見区の社会福祉法人 紫山(しさん)福祉会 大受保育園(おおうけほいくえん)。

2歳児 うさぎぐみ

〇健康でよく歩ける子

〇物や保育者を仲立ちとして友達とかかわり意欲的に遊べる子

〇お話しするのが大好きな子

〇自分のことは自分でやろうとする子

みたて・つもりをたっぷりと!!

☆自分で!の気持ちを大切にする

~基本的生活習慣の自立に向けて~

大人のようにしてみたい けど出来ない でもやってみたいという要求が生まれ、「自分で!」と自己主張しやりたがる反面、途中で投げ出したり、今までしていたのに急に「出来ない」「やってー」とぐずったり甘えたりる時期です。

こういった姿や気持ち揺れを受けとめ、待ったり、大人と一緒にすることで”自分で出来た”という喜び、満足感を味わわせるようにしています。

大人からの一方的な手だての命令ではなく、「〇〇と△△どっちにする?」「どうしたらいいと思う?」等、子どもが選んだり考えたりすることで、見通しを持たせる場面も多く作るようにしています。

その為にも、子どもが主体的に生活を展開していけるように、時間的余裕を持つことを心がけています。

自分のことが少しできるようになると「やってあげようか?」と友だちの世話もしてくれるよ。

「ありがとう」と言うと、ちょっぴり照れくさそう・・・(^^)

段違いになったり、

なかなかはめられずイライラ・・・。

それでも最後まで頑張っているよ。

保育者が給食の準備をしたり、布団を敷き始めると、「僕(私)もやるー!」「じゃあ、お願いね」と言うと、「僕もー!」「私もー!」他の子も手伝ってくれます。

「ありがとう。助かったわー」と言うと、とっても嬉しそうで、誇らしげな表情の子どもたちです。

子どもたちができる方法(やり方)で、自分もやりたいという気持ちを大切にし、できる場面を作っていくことで、自信につなげたり、周りにも目が向けられるように声をかけています。

おやつの時のイスの準備。

着替えが終わると

「運んだげるわー」とよいしょ!よいしょ!

食材の皮むき(えんどう豆やトウモロコシ等)やレストランごっこ、バイキング形式の給食、ホットドッグやカナッペのおやつは自分で作ったり、空の弁当箱に給食を詰めてらったり…と、いろいろな方法で食に関心を持たせることで楽しく食事が出来たり、苦手な食材も食べようとしています。

今日のおやつはレストランで・・・。

「いらっしゃいませ~」「牛乳ちょうだい」「100円です」

「ハイ お金をどうぞ!」

6月頃より個人用の給食袋(コップ、スプーン)を使用し、秋以降、箸を使い始めるよ。

自分のもの!というのがと~っても嬉しそう。

2才児クラスになると、友だちにも目が向けられるようになり、〇〇ちゃんと給食が食べたい」「△△ちゃん一緒に座ろ!」と自分で座る場所を決めたり、お友だちへ声をかけたりする姿が見られるようになります。

こういった子どもたちの思い・姿を大切にしながら、主に生活面を見守る担当を決め、継続的な援助を心がけています。

あそびの面においては、子どもたちの興味や関心に応じて内容を考え、子どもの動きや状況に合わせて保育者の位置を等を配慮しています。

また、保護者とも担当の保育者が家庭や園での様子を聞いたり話したりすることで、しっかりとしたコミュニケーションをとり、信頼関係を築けるように心がけています。

☆物とのかかわりの中で、友だち関係を育む

~夢中で遊べる~

「これ何?」「あれ何?」「何でこんなになるの?」と色々な物に興味を示し、見たい、触りたい、やってみたい気持ちが強くなる子どもたちに、素材の感触や自分の手や体を使って働きかけながら変化させることで、手応えや達成感を味合わせる等、色々な物とかかわるようにしています。

ただ用意して提供するのではなく、子どもたちが親しんでいるオオカミさん、森のおばあちゃん、やぎさん等から”プレゼントが届いたよ、何かな~?”とドキドキ、ワクワクさせたり、子どもたちの前で保育者がさり気なく遊ぶ姿を見せることで、「私もやりたい~!」という思いを引き出したりと、導入の仕方や内容を考え遊んでいます。

物を作らせる活動やあそびではなく、物とかかわることで、好奇心、集中力、感性を育て、さらにその物を媒介として、友だちとのかかわりを広げていけるように、今目の前にいる子どもたちの姿から何にどんな事に興味があるのかを理解し、楽しめる、夢中になれるあそびや物を提供できるように心がけています。

保護者の手作りおもちゃ "ボタンちゃん”で「お姫様みたいに頭をつけるねん」「見て!見て!電車の線路やでー」と色々な物の出来上がり!

部屋中 紙テープだらけで「ひっぱれ!ひっぱれ!」と大はしゃぎ。

~「ぐりとぐらのえんそく」のおはなしより~

どろんこ どろんこだ~いすき!

裸足でパシャパシャも平気。

スコップや手で川を作ってどんどん広がっていくよ。

自分の思いや経験したことを、話したくて仕方がないけれど、上手に話せなくて、自分なりの言葉や表現で必死に伝えようとする2才児。

言葉を通して仲間に伝え合い、喜び合う気持ちを育む為に、生活の感動や喜びが土台にあるあそびをたっぷり保障しています。

イメージだけではあそびを継続し、発展させることが難しい年齢なので、イメージをつなぐ為のちょっとした小道具が必要であり、室内のおもちゃの棚や引き出しには、素材や実物、お面、人形、風呂敷、タオル等を用意しています。

秋の制作展ではこんな物があったらいいなぁと、保育者が手作りをしたり、色々な物に変身する(みたてられる)「何でもBOX」や入って遊べる家、ついたて等を”ペンキやさん”になって「ペタペタ色を塗ろう!」と、子どもたちと一緒に遊びながら作ったりします。

色々な小道具をみんなで使って遊ぶことで、友だちの共通のイメージを持ちやすくあそびが楽しく続きます。

日によっては、そのものになりきったままで給食を食べたり、みたてつもりあそびを継続して過ごすこともあり、子どもたちとの思いを大切にしながら、保育者もいっぱい楽しんでいます。

散歩も楽しいことがいっぱい!帰り道で忍者になってかくれんぼ。

「へ~んし~ん!ドロン!」

上手にかくれて見つからないようにね。

「もうすぐご飯が出来るしなー」

「何でも食べなあかんでー」と

ごちそうを作っている横では、「きれいに洗ってるねん」とスポンジでごしごし・・・。

子どもたちと一緒に作った ”何でもBOX”。

電車になったり、家になったり・・・。

今日は布団を入れてベッドに横になっているよ。

「赤ちゃん おネツが出たの・・・」

「今、ネンネしてるから シーッ!」

小さなお母さんがいっぱい・・・。

「昨日おふろやさん行ってん」という子どものひと言から「みんなでお風呂やさんへ行こうか」ということになり、一人が椅子を持ってきて座ると、他の子どもも持って来て大きなお風呂の出来上がり!!

「肩までつかんねんでー」「頭も洗いやー」お風呂やさんはとってもにぎやか!

言葉・リズム・身体の動きを通して、人とのふれあいの心地よさ、心の通い合いを感じさせ、子どもの心と身体を育むものとして、わらべうたあそびを取り入れています。

(『おふねはぎっちらこ』『だるまさん だるまさん』『おおかみさん 今何時?』『あぶくった』など)

保育者と子ども、子どもと子ども、みんなで…リズムにあわせて身体を動かすと、”なんだか楽しい”という経験をたくさんします。

園庭で遊んでいるときに、「あっ!ひこうき!」「バイバーイ!」と数人で空を見上げて手を振ったり、散歩の途中で「川がキラキラ光ってるー」「わぁ=きれいやなー」と水の流れをじっと見ていたり…と、友だちと同じものを見つめて共感している場面はたくさんあります。

保育者も一緒に、子どもたちの思い、気持ちに共感しながら、そんな”心をつなぐ場面”を大切にしています。

保育者の膝に友だちと一緒に座って

♪お~ふ~ね~は~ぎっちらこ~♪

散歩先の公園で、

「あっ!カマキリさんや~」と

一人がしゃがみこんで見ると、

「何?」「どうしたん?」と他の子が寄ってきて、一緒に見ていたよ。

「おーいどこに行くのー?」

と声もかけていたよ。

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